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★ 今年も「在日留学生との国際交流会」に参加してきました。今回は、留学生だけでなく、日本で活躍する元留学生たちも参加し、在日の外国人ビジネスパーソンから見た日本企業について、興味深い話を聞くことが出来ました。

★ うち一人は40歳くらいの投資会社を経営する中国人です。 彼が出資している、日本の有名なスポーツ用品メーカーについて、「日本での成長に限界があるので中国市場を開拓する」由で、これはフツーの話。
また、この会社は100%日本国内で製造していますが、「これを中国に移管するつもりは無い」とのことでした。
理由は、「Made in Japanであることを評価し高い価格で購入する顧客層を相手に市場展開するから(中国で生産すると価値が低下し、価格を下げてもかえって売れない)」だそうです。

★ 「円高による競争力低下」⇒「海外への工場進出」と判で押したような話が多い中、新鮮な話でとても印象的でした。
対象顧客のニーズに合わせた製造・販売戦略と言う当たり前のことなのですが、その考えがあまり重視されていないケースが多いような気がしてなりません。生産拠点を海外に移すべき事業が多いのは事実でしょうが、自社の顧客が何を求めているかを事前に十分行った上での判断がやはり必要だと思います。

★ その他の元留学生は全員20代後半から30歳の若手。日本に留まって仕事をしている訳ですから、日本贔屓の方ばかり。「日本の若者は外に出ていく積極性がない」「会議をやっても結論が出ない」等、辛辣な発言もありましたが、「日本はMade in Japanの価値をもっと認識するべき!」との言葉には、つい頷いてしまいました。

特に、音楽関係の仕事をやっているマレーシアから来たY君は、「とにかく日本の音楽が好きで好きで・・・」 とのこと。技術力だけでなく、色んなところで日本の良さを評価してくれている外国人の存在は頼もしく、日本人自身がその良さを評価し、ビジネスに結び付ける様にしなければならないと改めて考えさせられました。