講演と執筆(四方)

メディアの現場から見た著作権

行政書士の四方です。

私は、長くメディアの世界で仕事をしてきました。現場にいた頃は、法律には何の興味もなかったのですが、いざ現場を離れてみて初めて、自分の仕事がいかに法律と密接に関わっていたのかを思い知りました。

それから、遅ればせながら、夢中で著作権法をはじめとする知的財産法の勉強を始めました。本当は、そんなことは、現場にいた頃に学んでおくべきことだったのですがあせあせ(飛び散る汗)

このページでは、私が専門的に学んできた法律の中で、特に著作権に関して、これまで調査研究し発表してきた成果の一部を紹介させて頂きます。

「映像メディア研究と著作権」 ~人工知能学会誌 2010.9号~

人工知能学会photo-m.jpg人工知能学会誌・特集「研究開発における情報利用と著作権」

「映像メディア研究と著作権」というテーマで、テレビ番組と著作権との「水と油」のような困った関係を分かりやすく書きました。

例えば、
なぜ放送図書館は存在しないのか?
所有権と著作権では、どちらが優先するのか?
などなど、普段気にも留めない身近な盲点から話を進めました。
ミッキーマウスの本を買ったら、それを誰かに売るのは自由。ならば、その本のミッキーの絵をコピーしてホームページにアップするのは……?

著作権法が高らかにうたう「文化の発展」って、表現者・クリエイターに財産的な利益を与えることだけで実現するものなのか?

権利者にインセンティブを与えることで創作意欲を刺激し、その結果文化が発展するという対価主義的な主張、短絡的な議論に終始する現実に、一石を投じた積りです。

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コラム「まぐろはまぐろ」 ~映像情報メディア工学大事典~

私とはまったく畑違いの工学系の事典に、コラムを執筆しました。YouTubeの登場と衝撃をモチーフに、遅々として進まない放送と通信の融合について皮肉を込めて書いたものです。

軽い読み物なので全文を掲載します。

→ 映像情報メディア工学大事典/コラム

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