私の知人で、長年日韓の人材交流を推進するNPOの日本代表を勤めながら、韓国の先端テクノロジー機器の日本での販売などの事業を行う某氏より、中小企業の海外進出について、現場の目線からご意見を頂きました:

中小企業の海外進出ですが、不慣れな文化、言語の海外にいきなり出ていくことには私も反対です。
安易に海外進出するのではなく、慎重になるべきだと私も思います。
まず海外人材を雇用して、外国人の人材を育成すべきでしょうね。

私が10年来存じ上げている中小企業は、昨今の経済事情に憂慮して韓国に本社を移転することに決定しました。しかし、この決定ができるのは、10年前から準備していたからこそなのです。
現在、社員の30%がアジア人です。
経営者として、現地に乗り込み、陣頭指揮を社長みずからが行う予定です。
必ず勝つ試合をするのが経営者です。海外進出も、100%成功するために、下準備が必要ですね。

国内で、海外人材を日本人とおなじように公平に扱えば、途中で帰国してしまうことはないと思います。かえって、清潔で安全な日本の生活を大事に考えるようになります。

ビザに関しては、業種によって、条件が異なりますのでなんとも言えませんが、海外の優秀な人材を後継者にするぐらいの覚悟で望めば、海外への進出時期が来たときに、心強い現地法人の代表者になります。

優秀な海外人材を入社させられるか否かによって、今後、中小企業の寿命も変わってくるのではないかと思います。

以上、思いついたことを書いてみました。