私が所属する板橋区中小企業診断士会では、区内有数の大学である大東文化大学と地域経済への貢献およびアジア市場との関わりをキーワードに関係強化を図っています。同学の創立90周年を記念した「アジア市場と日本企業の国際連携戦略」と称する講演会が11月9日(土)に開催されました。

講演は、『ベトナムの経済成長と日本企業との連携について』を早稲田大学社会科学総合学術院トラン・ヴァン・トウ教授から、『今後の中国経済と対中投資について』を富士通総研主席研究員 柯 隆(カ リュウ)氏から、『韓国企業の国際戦略と展望』を横浜国立大学経営学部国際経営学科 曺 斗燮(チョ トウソップ)氏から、それぞれの母国の状況・日本企業の課題などについて講演され、その後、パネルディスカッションへと続きました。

各氏の共通の論点として日本企業が相変わらずProduct outの姿勢から抜け出せていないこと、特に曺氏が話された、企業の海外展開に関する、現地への「移転」と「融合」の違いは印象的でした。日本企業は、移転能力は優れているが、融合による創造の発展に課題ありというもので、「グローバル化についての考え方のグローバル化」が必要なのかも知れません。

 

引き続き講演者、出席者での交流会が行われました。私が乾杯の音頭を取らせて頂き、賑やかな懇親の場となりました。今後、大東文化大学の皆様との間での協力に向けた第一歩となりました(13年11月)