Month: 4月 2020

「白い巨塔 対決! 財前vsマスゾエ」その後編!

~前編~はこちらから!

またまた、長いあらすじとなってしまいましたが、山崎豊子モノはストーリーが長いのに加えて勧善懲悪に則っていろんな人物が出てくるのでどうしても長くなってしまいます。

例えば、産婦人科医である財前又一は、人前でお茶でうがいをしてから飲む様な下品で、金と女と娘婿の教授昇進にしか興味のない最低の人物として描かれています。また、整形外科の野坂教授はどっちつかずの態度で財前、菊川両派から金や地位の恩恵を受けるという人物です。
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「白い巨塔 対決! 財前vsマスゾエ」その前編!

今回も、またまた懐かしの大作シリーズとして山崎豊子原作、山本薩夫監督による「白い巨塔」を取り上げます。

この作品は、山崎豊子が船場を舞台にした商人ものから、本格的な社会派小説へと舵を切った最初の作品(舞台は大阪ですが)であり、主演の田宮二郎にとっても、その名声を決定的なものにした記念碑的な作品です。映画が公開されたのが1966年ですから、もう50年以上も前になりますね
その後、「白い巨塔」は1977年に同じく田宮主演で、その後唐沢寿明や岡田准一の主演で都合5回にわたってテレビドラマ化されていますが、私はいずれも見たことはありません。
尚、この小説は
1973年の京都大学の国語の入試問題に使用されていました。 確か、浪速大学を退任する里見が大学の塔を振り返るくだりが引用されていて「白い巨塔の意味するところを〇〇字で記載せよ」と言う設問だったと思います。こんな40何年も前のことを覚えている人は多分もういないと思いますが・・・・・。

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映画「八甲田山」と組織の統制について

約4年ぶりになりますが、このコラムを再開したいと思います。
再開の第一弾は、あまりにも有名な「八甲田山(1977年:東宝)」に挑戦します。 

先ずは、あらすじから・・・・。 

  1901年、弘前第八師団第四旅団長である友田少将(嶋田正吾)は、来る露西亜との戦争に備えて、寒地での訓練を充実させるため、厳冬期の八甲田山を行軍することを決定し、管下にある青森5連隊、弘前31連隊に実行を指示する。
青森連隊の連隊長は津村中佐(小林桂樹)、弘前の連隊長は児玉大佐(丹波哲郎)で、夫々管下の神田大尉・中隊長(北大路欣也)、徳島大尉・中隊長(高倉健)に実施担当者として(両中隊が八甲田ですれ違うことを条件に)計画の起案を指示する。
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