むかし、「カサンドラ・クロス」と言う映画がありました。
列車がこのレールを走り続ければ、深い峡谷にかけられたカサンドラ鉄橋に至る。しかし、その鉄橋は壊れていて、このまま走れば列車は多くの乗客を乗せたまま崖下へと転落する。それが分かっていながら、誰もその列車を止めようとも安全な脇道へそれようともせず、列車は地獄に向かってひたすら走り続けます
無論、映画ではそのメインストーリーを軸に様々なサブエピソードがからみ合い、サスペンスを盛り上げます。しかし、まだ十代だった当時の私は、自分たちが破滅への道をひた走っていること分かっていながら、誰ひとりその危機に対処しようとしないという状況そのものが何より恐ろしかった記憶があります。
なぜ、今になってあの映画を思い出したのか。 クリックして続きを読む