オ・ン・ナ?
言葉を失った私に、幸次さんは吐き捨てるように言った。
「あいつの後ろに、とびっきりの性悪女がいたんですよ」
あの誠実そうな和樹さんが、父親のまさに血のにじむようなお金をオンナにつぎ込んでた?
ありっえなーい!
心の中で、思わず少女のような黄色い声を上げてしまった。
いやいや、世の中、あり得ないことなんてない。これまで、あの人に限って、っていう人の信じがたい行動を山ほど見てきた私ともあろう者が、何うろたえてんだろ。
「いや、もう回りくどい言い方はやめましょう」
幸次さんが、混乱気味の私を見かねたように言った。 クリックして続きを読む