私が所属する東京都中小企業診断士協会城北支部企業内診断士フォーラム(以下、KSF)が、あるきっかけから長野県大町市の知名度向上・同市産品の販売機会増大の方策について市民ベースでお手伝いをすることとなり、7人のメンバーで提案を纏め6月2日に同市を訪問。市議会・NPO法人代表等の有志の皆さんとの懇談会を実施しましたが、その模様が地元紙である大糸タイムスに掲載されました。

同市は、黒部アルペンルートの拠点で、白馬・安曇野に挟まれ観光資源が豊富、また、我々世代にとっては学生時代の合宿やスキーでお馴染なところです。・・・が、JRの便が悪く各観光地への移動が乗用車・バス中心になった為か、市内への客足の伸びは芳しくないようです。とは言え、市内には、塩の道と呼ばれる松本から糸魚川までの旧千国街道の中心的な宿場町としての佇まいと、古民家を改造した飲食店“わちがい”、特産物である納豆を練りこんだ麺“おざんざ”、嘗ての塩問屋を博物館にした“ちょうじ屋”、江戸時代の麻貯蔵庫を改装して地元の芸術家のアトリエとなった“麻倉”などのスポットがあり、同市の魅力の発信により、誘客拡大を図っている状況です。

今回は、同市をこよなく愛する地元のM氏からの要請に応える形で、KSF所属診断士のチームを編成し、ホームページの改善、都内商店街のイベントへの参加等何種類かの提案を持っての懇談会開催となりました。参加頂いた地元の皆さんの熱い思いを肌で感じることの出来た会でしたが、一方で、“誰が”、“何を”、“いつまでに”と言った具体策への転化の困難さを認識させられました。

ともあれ、事情を知らない我々“よそ者”の提案に耳を傾けて頂いた皆さんに感謝すると共に、機会があれば引き続き対話を継続して行きたいと考えています。